中国ヘッドハンターのブログ

中国にてエグゼグティブサーチの会社を経営しています。 現在、中国人材を中国企業に紹介しています。

日本の政治家が中国の嫌がる事をすると、トバッチリを受けるのは在中の日本企業

こんにちは! 

 今回、APECが北京で行われ、それに合わせて安倍首相がようやく中国訪問でき、習近平主席とも面談が出来ました。
 中国にいる日本人としては「ほっ」としたところです。

 さて政治の事は正直ブログに書きたく有りません。 ちなみに私個人はアベノミクスの経済政策は三本目の矢で苦しんでいるものの基本的な考え方は素晴らしいと思っています。 
  しかし日中関係とそれに繋がる外交関係、特に第二次安倍政権の外交は本当に全く評価できないと思いますので、個人的な考えを記します。

  私は別に中国に媚びろとか言う訳では無く、相手の有る外交なのにナゼ「もう少し、相手の立場に立って言動できないのか?」という点を言いたいですね。

 密漁を続ける中国の漁民なんかも(あんまりだ)、と思いますが、安倍首相の言う「積極的平和主義」は、正直何がしたいのかサッパリ判らないですし、日本の自称愛国政治屋の皆さんは、あまりにも日本の立場“だけ”を考えて行動されて来たと思います。 (あ、前の韓国大統領も相当ひどいと思いますが。)

 私は数年前に中国で自動車を買ったこともあり、以来中国の自動車のホームページは時々観察していますが、ドイツメーカーが中国国内でシェアをガンガン伸ばし、フォルクスワーゲンと中国の合弁企業の2014年1月のボーナスに至っては「40か月分」が出た、と景気の良い話を見ています。


 自動車ホームページに出ている個人的なブログを見ても、


日本車を買う人「愛国だけど、故障が少なく、外観が好きだから買った」と言い訳をしながら買う。

ドイツ車を買う人「愛国者としては日本車は感情からして買えない」


 これではまさしく日本の企業は機会損失をしていますね。2000万台/年もの中国自動車市場で、シェア20%近くある日本車は日本国内市場とほぼ同等の大きさです。 

 

 現地生産も多いとはいえ、レクサス全車種、日産の高級車ライン、スバルの全車種、その他、ややニッチな自動車は日本からの輸出です。 中国市場損失のカバーは一体何で出来るのでしょうか? 出来ないのですからね。


 自称愛国を言う日本の政治家の皆さんが、自己の信条のみで勇ましい?行動を続けると、その実中国においては益々日系自動車メーカーのシェアが下がって


 "日本の国益が損失し続けていく" 事を知っておいて欲しいですね。


 ちなみに私の友人/知人も多くが日中関係の摩擦の直撃を受け、商売大幅減額、撤退、譲渡の憂き目にあっていますよ。


  昭和天皇が深慮の末、靖国参拝を止めてしまった事をもう少し真剣に考えて欲しいですよね。 「国を愛す」ことを唱えながら天皇陛下の意に逆らい、その実、国益を損じる議員の皆さんの国際感覚は、正直カナリおかしいと個人的には思いますけどね。


首相が靖国神社参拝すると地球上から日本車が”毎年”10万台ほどは中国を中心に売れなくなるでしょうし、中国からの観光客、(観光ビザ取得に常時多額の普通預金がある事が必要、旅行前には150万円程度のデポジット)が年間10万人程は減って関係企業は大打撃を受けるでしょう。 逆に参拝して「よし! 日本車を買うぞ」 と「日本に観光に行くぞ」改めて思う人が地球上にいますか?  いませんよ。 


ゆえに、首相の靖国神社参拝は明らかに「ニッポンの国益の損失」です。


それでは!

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